有給休暇・ボーナスと円満退職は両立できるか

退職の際に問題となりやすいのが、有給休暇やボーナスと、退職との兼ね合いです。

有給休暇を全て消化し、ボーナスもしっかり受け取って退職したいと思うのは当然で、そう思うこと自体に問題はありません。しかし、有給休暇やボーナスにこだわると、退職の際に社内の雰囲気を悪くする恐れもあります。

引き継ぎなどのやるべきことを終え、有給休暇を全て消化した上で退職日を迎えるのが理想ですが、実際にはそううまくはいきません。もちろん、しっかり仕事を終えているのであれば、有給休暇を使うことを責められるいわれはありません。しかし、慢性的に人手不足の状態が続いていたり、怪我や病気で出社できない人が増えていたりする場合に、1人のんびり有給休暇を消化していては、会社側や同僚の心証が悪くなり、円満退職から遠ざかりかねません。

一般的に、ボーナスが支給される時期は6月下旬から7月上旬頃、12月中旬頃の年2回ですが、退職日をボーナス支給日の直後にしたり、ボーナス支給後すぐに退職を申し出たりするのは、会社側が快く思わない可能性が高いので注意が必要です。また、転職に伴う退職の場合、ボーナス支給後に退職しようと時期を調整した結果、転職先でのボーナスの査定期間が短くなり、結果的に損をする可能性もあります。
有給休暇やボーナスの権利を強く主張すると、反感を買う恐れがあるので、円満退職を実現させるため有給休暇やボーナスを無理に追わないのも手です。